梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

2016年12月のブログ記事

  • 自転車は「車道」を走れ・《日本社会に露呈する「いじめの構造」》

     自転車は「車道」を走れ、などということは「言わずもがな」の話だが、現実は「さにあらず」、堂々と「歩道」を走っているのが現実である。嘆かわしい限りである。いうまでもなく、歩道は「歩くための道」、車道は「走るための道」である。そのような区別は4~5歳の幼児にだって分かる。人間だって走る場合には、車道... 続きをみる

  • NHKラジオ「すっぴん」の《言葉遣い》

     平日の午前中(8:00~12:00)、NHKラジオ「すっぴん!」に登場する面々の「言葉遣い」は、聞くに耐えない。この時間帯、以前は「ラジオビタミン」という番組であった。その時の「言葉遣い」も聞くに耐えなかったが、私の不快感は「堪忍袋の緒が切れる」までに高まった。「それなら聞かなきゃいいじゃないか... 続きをみる

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  • 暴排条例と「改正」暴対法案、作家や評論家の反対声明に思う

     東京新聞朝刊(24面)に〈暴排条例と「改正」暴対法案 「身分に罰、過剰な正義」作家や評論家が反対声明〉という見出しの記事が載っている。来月にも閣議決定される暴力団対策法「改正」法案、全国で施行されている暴力団排除条例に、作家や評論家が反対、廃止を求める共同声明を発表した、という内容である。〈声明... 続きをみる

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  • 新聞記事「皇室ウィークリー」の見出しに窺われるジャーナリストの《品性》

     インターネットの「msn産経ニュース」(皇室ウイークリー)に、「宮中晩餐会で陛下がお言葉を中断」という見出しの記事が載っている。これを見た読者は、おそらく半数以上が「何があったのか?もしや陛下(の体調など)に異変が・・・」と思ったに違いない。しかし、その内容は以下の通りであった。〈ところで、宮中... 続きをみる

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  • 三者の「言い分」

     クリスマス・イブの夕方、駅前のスーパーは買物客でごったがえしていた。10箇所ほどあるレジ・カウンターにも長蛇の列ができていた。その他に自動精算機を備えた場所がある。6台が設置され、客は自ら商品のバーコードを機器に呈示して会計処理を行う。そこにも、多くの客が殺到していた。床には矢印が描かれており、... 続きをみる

  • 「大阪維新の会・家庭教育条例案撤回」は《不毛な対立》

     東京新聞朝刊(24面)に「維新の会 家庭教育条例案を撤回」という見出しの記事が載っている。その冒頭文は以下の通りであった。〈橋下徹大阪市長が代表を務める「大阪維新の会」の市議団が、議会に提案予定だった「家庭教育支援条例案」の撤回を決めた。「発達障害は親の愛情不足が原因」などとした内容に批判が相次... 続きをみる

  • 東日本大震災・《今、問われているモラル》

     あの「東日本大震災」の光景を目の当たりにして、東京都知事・石原慎太郎氏は「天罰だ、いっぺん津波に我欲を洗い流してもらった方がいい」と(か何とか)言って世の顰蹙を買い、後日、(無様にも)その言辞を謝罪したそうだが、私は彼の「物言い」にそれほどの違和感は感じなかった。人々がこれまで作り上げてきた「人... 続きをみる

  • 「ビンラディン容疑者殺害」は《愚かな話》

     インターネット・YAHOOニュースに「93%がビンラディン容疑者殺害支持=大統領の評価いま一つ―米調査時事通信 5月4日(水)8時25分配信」という見出しの記事が載っている。その内容は以下の通りであった。〈【ワシントン時事】3日発表の米ギャラップ社とUSAトゥデー紙の合同世論調査結果によると、国... 続きをみる

  • 「子殺し」・《問題の要因》

     昨日、今日と、「子殺し」に関する記事が新聞報道されている。《その1》東京新聞5月23日付け朝刊(23面)「本音のコラム・子殺しに思う」(宮子あずさ・看護師):〈5月14日、生後4カ月の長男を殺した母親が逮捕された。殺された子どもはダウン症。母親は「育児に疲れた。一緒に死のうと思った」と話している... 続きをみる

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  • 大阪の「自転車」

     大阪は「過ごしやすい」街である。「商人の町」と言われるほどに、大小様々な(個人経営の)店舗が「綺羅星のごとく」居並んでいる。たった100円の商品にも、売り手の心尽くしとぬくもりが感じられる。開業時間は早朝から深夜まで、何一つ不自由はない。つまり「便利な」街なのである。とは言うものの、それでは、は... 続きをみる

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  • おそるべきCM

     場所は、ある高層マンションの一室。幼い姉(5歳)と弟(4歳)がテレビを観ながら留守番をしていた。そこに映し出された映像は、たまらなく魅力的であった。なぜなら、アニメではなく実写の人間が、すいすいと、自由自在に(まるでハヤブサのように)都会の空を飛び回っていたからである。「アッ、飛び上がった!エッ... 続きをみる

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  • 「授業で道路清掃」の《意味》

     東京新聞12月19日付け朝刊・「発言」欄に、「授業で道路掃除とは?」という記事が載っている。筆者は、校外で清掃活動を行っている生徒たちの様子を見て、「文部科学省のカリキュラムですか」と若い教員に尋ねたところ、「いいえ、区の・・・」という答が返ってきたそうだ。筆者はその活動を「思いがけない光景」と... 続きをみる

  • 「足利事件報告書」は《報告不十分》

     東京新聞朝刊(8面)に、「足利事件報告書の要旨」(「足利事件における警察捜査の問題点について」・警察庁)が載っている。その中で、「報告不十分」と思われる件について感想を述べる。この事件の要点は、なぜ菅谷さんを「犯人」と見誤ったか、という一点に他ならない。①DNA型が一致したから、②菅谷さんが自白... 続きをみる

  • 仏作って魂入れず・「殺人の時効廃止案」

     東京新聞朝刊(1面)に、「殺人の時効廃止案決定 法制審部会 法相に月内答申へ」という見出しの記事が載っている。その内容は、〈公訴時効制度を見直している法制審議会(法相の諮問機関〉の刑事法部会は8日、人を死亡させた罪のうち、殺人など最高刑が死刑の罪は時効を廃止し、懲役・禁固の罪は時効期間を二倍に延... 続きをみる

  • 芸能人の《賞味期限》

     東京新聞朝刊21面に「週刊誌を読む《「老い」に率直な感想 永さんら世代の長い活躍願う》」(月刊「創編集長・篠田博之)という記事が載っている。それによると、〈・・・先頃、ある週刊誌記事が話題になった。『週刊女性』7月14日号の「永六輔『回らないろれつ』『激やせ15キロ』の孤独生活」だ。新聞の投書欄... 続きをみる

  • 鰤大根

    ◆鰤大根母の面影囲炉裏端 ◆鰤食らう孫の未来は不透明 ◆駅伝の号砲を待つ冬の空 ◆水鳥の羽音に見入る猫の背や ◆蕪蒸酌み交わす友探しけり 【補説】  私の夢は「俳人」だったが、現実は「廃人」に終わった。 (2016.12.1)