梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

私の《体調管理》・9

 1週間前からの「風邪症状」(悪寒、発熱、血圧上昇)は、予測通り治まったので、駅前病院(泌尿器科)に通院することができた。60日分の内服薬を処方してもらい、血液を採取(PSA検査)された。これで一件落着と思いきや、一難去ってまた一難、今度は「脊柱管狭窄症」の症状が3年ぶりに現れた。まだ「間欠性跛行」とまではいかないが、歩くたびに右腰から大腿にかけて、かなり痛い。無理をすれば、歩けなくなるだろうという予感がする。3年前は「歩きすぎ」が原因だったが、今回は思い当たることがない。強いて言えば、「それだけ年を取った」ということで、もう昔の「元気」は取り戻せないということか。一日寿命が延びれば、その分だけ寿命が縮まる(死期が近づく)というパラドックスを噛み締めなければならないのだろう。死ぬことよりも生きることの方が「苦しい」ことは真理だ。だから、苦しんでいる限り、生き続けることができる。死は文字通り「一巻の終わり」だから、急ぐことはない。「まだまだ十分に苦しもう」と言い聞かせて、とりあえずの方針を立てる。留意点は、人を頼らないこと、自分で治そうとすること、(ただし)無理をしないこと。
 3年前の「脊柱管狭窄症」が改善したきっかけは、「急性心筋梗塞」による10日間の緊急入院だった。入院前の「間欠性跛行」は、退院すると、すっかり消えていた。ベッドでの生活が、腰の負担を軽減したのかもしれない。その後も、しばしば、症状が現れたが、その時はテニスボールによる「仙骨ストレッチ」で改善された。テニスボール2個をテープで固定し、それを仙骨の部分に当てて、2分~5分、仰向けに寝るのである。整形外科医の服薬、電気理療、整骨院のマッサージ等も魅力的だが、私自身にはあまり効果は感じられなかった。  
 したがって、まず10日間の(自宅での)「入院生活」(もどき)、同時に「仙骨ストレッチ」を試みる。併せて、エレキバンによるツボ刺激も試してみよう。目標は11月15日、それまでに改善されれば幸せだ。
(2020.11.6)