梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

私の《体調管理》・8

 1週間前(10月30日)の「悪寒」「発熱」から6日目、そろそろ快方に向かう頃だ。念のために、今日の「仕事」はキャンセルして、自宅で過ごす。昨日から、体温はほぼ36℃台で推移、血圧も120台/80台であることが多くなった。気分的にも「よくなった」と感じるが、今ひとつすっきりしない。なぜだろうか。少し気を抜くと、「吐き気」(逆流性食道炎)、「鼻づまり」(後鼻漏)で息苦しくなる。
 ここ数日は、極力「横になる」ことに努めて、CDを聴く。その際、ただぼんやりと横になり、ぼんやりとCDを聴くことも悪くはないだろうが、昨日は「このCDで不快感を取り除こう」という、強い意志をもって聴くようにしたところ、転機が訪れた。これまでは、どこか「他力本願」で「おすがりする」「助けを求める」雰囲気が強かったが、「何が何でも治すんだ」という気持ちが、何よりも大切であることがわかった。
 一番効果のあったCDは、「リラクシング・ジャズ ザ・ベスト101」の《モーツアルト篇》である。横になり、瞑目して、(手指の井穴、掌のツボを刺激しながら)聴くと、音の塊(旋律、和音)が「五臓六腑」に入り込み、すべての不快感を、吸い取り紙のように払拭していくという案配で、聴けば聴くほど「安定感」が増し、元気が沸いてくるのであった。運が良く「うつらうつら」して、目が覚めた時には、思わず「治った」と感じるほどだ。要は、その状態が「持続できるか否か」にかかっている。体を動かして「活性化」する方がよいだろうとは思うが、なかなか実行できないで、ぐずぐずしていると、すぐに「倦怠感」「脱力感」がおそってくることになる。 
 そんなことを繰り返して明日で1週間。晴れて、駅前病院(泌尿器科)に通院の予定だ。もう延期はできない。
(2020.11.5)