小説・フライトレコード(2)
空は青いだろうな。洗面器はどこにあるのでしょうか。吐かせて下さい。春や春。コタツに入りながら寝てみようか。地下鉄、動け。青い空のない、闇の世界へつれていって下さい。まぶしいなあ、もう。どうやら頭の中のキカイがこわれてしまったらしい。そういえばあのとき、それがいつかもう忘れてしまったけれど、ともか... 続きをみる
古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。
空は青いだろうな。洗面器はどこにあるのでしょうか。吐かせて下さい。春や春。コタツに入りながら寝てみようか。地下鉄、動け。青い空のない、闇の世界へつれていって下さい。まぶしいなあ、もう。どうやら頭の中のキカイがこわれてしまったらしい。そういえばあのとき、それがいつかもう忘れてしまったけれど、ともか... 続きをみる
空がただもうやたらに青くてたまらないから死にたい。もうずっと昔から思っていたように死んでしまえばよかったんだ。空が青いんだよ。太陽が悪いのでしょうか。この町で唯一つの動く電車、地下鉄に乗ってみたくて乗った。動きゃあしないじゃないか。ものすごい吐き気がして、そこにボクがい... 続きをみる
どうやら、あの浜辺に何か忘れものをして来てしまったらしいのです。そしてそれがいったい何であるのかたまらなく確かめたくなって、ボクはその浜辺に引き返すことにしました。その上、その忘れものとそれを確かめにあの浜辺に引き返そうとするボクの「事実」を証明するために、K子さんとい... 続きをみる