梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「小1女児行方不明」ニュースの《欠陥部分》

9月25日、テレビでは以下のニュースが流れた。


〈千葉県松戸市の小学1年生の女の子が23日昼前に自宅を出たまま行方不明になっていて、警察は捜索を行うとともに情報提供を呼びかけています。行方が分からなくなっているのは、千葉県松戸市の小学1年生・南朝芽さん(7)です。
 警察によりますと、朝芽さんは23日午前11時半ごろ、近くの公園に向かうため1人で自宅を出ましたが、その後、行方が分からなくなったため母親が110番通報したということです。警察が80人体勢で捜索を続けています。
 朝芽さんは身長115センチメートルのやせ形で、薄ピンクの半袖Tシャツに、青色の半ズボン、ピンク色のスニーカーを履いていたということです。
 朝芽さんが向かう予定だった公園とは別の公園で、朝芽さんが使っていたとみられるキックスケーターが見つかり、その公園から300メートルほど離れた江戸川の河川敷からは、朝芽さんの靴と靴下が見つかったということです。
警察は情報提供を呼びかけています。
【情報提供先】千葉県警松戸警察署:047-369-0110〉(日テレニュース)    、


 このニュースは、視聴者に向かって警察が情報提供を呼びかけているが、致命的な欠陥がある。必要不可欠な情報が欠けているのである。情報で重要なポイントは《いつ》《誰が》《どこで》《どうした》の4点だと思われるが、上のニュースには《どこで》に関する情報が《千葉県松戸市》《江戸川の河川敷》以外には、全くない。①女児の自宅(住所)はどこなのか、②近くの公園とはどこなのか、③別の公園とはどこなのか、④江戸川の河川敷とはどの辺りなのか、もっと具体的な情報がなければ、視聴者には「雲をつかむような」話で、探しようがなく、情報提供もままならないだろう。
 警察、報道関係者は、なぜそのような情報を明示しないのだろうか。一刻も早く女児を見つけ出さなければならないというのに・・・。命にかかわる問題である。
(2022.9.26)