梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《検証・「感染経路」》

 一般にコロナウィルスの感染経路は、「人から人」ではなく「人から物、物から人」であると考えられてきた。しかるに「新型コロナウィルス」は、①接触(物から人)②飛沫(人から人)で感染すると言われている。だから、感染を防ぐためには、①感染者が触ったものに触らない(手を洗う)、②感染者に近づかない(マスクを着用する)ことが重要だ。そのことが《3密》の根拠になっているのだろう。ただ、《空気感染》もするのか、ということについては、専門家でも意見が分かれているようだ。政府、「専門家会議」の見解は、《空気感染はしない》ことになっているが、(私の)知人の医師(医学博士)は、《空気感染はする》と明言している。いったいどちらの見解が《真実》なのだろうか。
 《3密》は「密閉」「密集」「密接」だから、当然《空気感染する》ことを前提としているのではないか。いうまでもなく「空気感染」とは、感染者と同じ空間に居て、同じ空気を吸うことによって感染する。電車やバスの車内換気をこまめに行い、密室を避けるのは何のためか。政府が国民に《3密》を避けるように呼びかけるということは、当然《空気感染する》ことを前提としていると思われるが、なぜ《空気感染はしない》と強弁するのだろうか。もし空気感染しないのなら、どうして「密閉」を避ける必要があるのか。
 「通勤電車」「会社のデスクワーク」「映画館」「体育館」「図書館」「飲食店」等への出入りを本当に制限する必要があったのか。2か月にわたる国民の「外出自粛」が、本当に感染拡大を(最小限に)防いだのか。
 これまで公表されてきた感染者数、死者数等の数値が、実際には10倍以上あるかもしれない、という疑惑もある中で、何が本当だったのか、国民には何一つ知らされぬまま時は過ぎていく。
(2020.5.26)