梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

私家版・昭和万謡集・62・「惜別の唄」

62「惜別の唄」(詞・島崎藤村 曲・藤江英輔  歌・三善英史)
《寸感》
 島崎藤村の詩が素晴らしい。本来は嫁ぎゆく姉を見送る妹と姉の問答歌だったが、戦時中、中央大学の学生だった藤江英輔が、出征する友を送る歌として、「姉」を「友」に代えて作曲したという。戦後の私たちにとっても、高校時代の愛唱歌だった。
(2023.12.17)