梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《国内死者数の推移》

 国内の「新型コロナウィルス感染症」による死者数は、(公表されている数値が正しいとするなら)3月31日の時点で77人であった。それから1か月後の4月30日の時点では470人に増加している。ほぼ6倍の増加率だ。いったいどこまで死者数は増えるのだろうか。ただ数字を眺めていてもわからないので、この1ヶ月間(4月6日から5月4日まで)を2週間毎に区切り、その間に死者数は何倍に増えたか、を計算してみた。(矢印は前日週と比べて上昇、下降の別)
 まず、4月6日~20日までは2.53倍に増えた。その後、4月7日~21日は2.09倍↓、4月8日~22日は2.70倍↑、4月9日~23日は2.76倍↑、4月10日~24日は2.64倍↓、4月11日~26日は2.73倍↑、4月13日~27日は2.62倍↓、4月14日~28日は2.49倍↓、4月15日~29日は2.35倍↓、4月16日~30日は2.35倍→、4月17日~5月1日は2.37倍↑、4月18日~5月2日は2.33倍↓、4月19日~5月3日は2.20倍↓、4月20日~5月4日は2.09倍↓という推移を辿っている。
 これを見ると、4月上旬から下旬にかけて死者数は2週間で2.73倍まで増加したが、(増加率は徐々に下降し)4月中旬から5月初旬にかけては2.09倍まで抑えられている。はたして、「死者数の拡大は鈍化しつつある」兆候と見てよいか。素人の私には、全く判断できないが、感染の拡大は東京、神奈川、北海道等、一部地域を除いて鈍化の傾向にあることを専門家も認めているようだ。今後は、いかに死者数の増加を抑えるかが《最重要課題》だと思われる。一日も早く、死者数がゼロになる日を、私は待ちわびている。
(2020.5.5)