梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《国内の動向・直近2週間の推移》

 厚生労働省のホームページ「新型コロナウィルス感染について」《国内の発生状況》」【国内の現在の状況について】に表示されている数値をもとに、4月8日・9日現在と、(ほぼ2週間前の)3月26日・27日を比べると以下のことがわかる。
①4月8日の時点で、陽性者は2.50倍、入院者は3.63倍、退院者は1.31倍、死亡者は1.62倍に増加している。
②4月9日の時点で、PCR検査件数は2.26倍、陽性者は3.18倍、有症者は2.43倍、無症者は2.57倍に増加している。
②4月9日の時点で、要入院者は4.08倍、軽中度者は3.27倍、重度者は1.81倍、死者は1.73倍、退院者は1.69倍に増加している。
 今や「ここ2週間が」山場だとか、瀬戸際だとか、正念場だとか言われて久しいが、(これまで)この感染は増えることはあっても、決して減ることはなかった。検査件数が2.6倍に増えたのだから、他の数値も2倍ほどに増えるのが自然だが、入院者、要入院者は3~4倍に増えている。逆に、退院者は1,7倍未満に止まっている。つまり、入院者が増え続け、退院者は増えないというのが現状だろう。さればこそ、医療体制の充実が不可欠であり、まず病床の確保が喫緊の課題となる。わずかな光明は死者も1.7倍未満に抑えられていることであり、医療従事者の懸命な努力が窺われる。
 今の状態(耐乏生活)をあと2週間続けたら、どんな状況になっているか。退院者が2倍以上に倍増し、重度者、死者が1.1倍未満に減少していることを願うばかりである。
(2020.4.10)