梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

尾身茂会長のコロナ感染

12月12日付けの産経新聞に以下の記事が載っている。 
〈尾身茂会長がコロナ感染 喉に違和感    2022/12/12 20:11
 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(73)が新型コロナに感染したことが12日、分かった。尾身氏が理事長を務める公益財団法人「結核予防会」が発表した。症状は喉の違和感のみとしている。
 結核予防会などによると、10日夕方から軽度の倦怠感があり、12日にPCR検査で陽性と判明した。ワクチンは5回、接種を受けていた。9日に開かれた分科会や記者会見に参加していたが、濃厚接触者はいないとしている。〉
 新型コロナウイルス感染症対策分科会のリーダーが、こともあろうにその感染症に罹ろうとは、絶句するほかはないが、すでに「ワクチンは5回、接種を受けていた」とすれば、《感染に関してワクチンの効果はほとんど見られない》ということの証になったことはたしかである。あとは《重症化・致死を防げるか》という一点だが、「症状は喉の違和感のみ」だということで、ワクチンが効いているのかもしれない。
 尾身氏の今後が注目されるが、要するに「新型コロナに感染したことが分かった」あとの《経過》について、つぶさに報告・公表する「義務」があると、私は思う。彼は立場上、感染対策のトップにいるのだから、一般人とは責任の重さが違うのである。
 特に、感染経路はどのようなものか、その後どのような場所で、どのような治療を受けたのか、もし私たちが感染した場合、どのような対処をすればよいか、その方法を自ら具体的に提示してもらいたい。
(2022.12.15)