「飯塚事件」第2次再審請求の《ゆくえ》
東京新聞6月3日付け朝刊(20面)に、「死刑執行後再審なるか 2女児殺害『飯塚事件』5日決定」という見出しの記事が載った。その内容は以下の通りである。
〈1992年、福岡県飯塚市で、小学1年の女児2人が登校中に行方不明になり、翌日、約20キロ離れた山中で遺体が見つかった。その2年後、小学校学区住む男性が逮捕された。男性は捜査段階から一貫して無実を訴えたが、殺人罪などで死刑判決を受け、2006年に確定。2008年に刑が執行された。2009年に男性の妻が第1次再審請求を申し立てたが退けられ、2021年に第2次の再審請求をした。福岡地裁は、裁判をやり直すかどうかの決定を6月5日に出す。〉
第2次再審請求にあたって2人の証人が「被害女児の最後の目撃をしたのは事件当日ではなかった」「事件当日、30代ぐらいの男(逮捕された男性は54歳)が運転する車に、被害女児に似た2人が乗っているのを見た」と証言したそうだ。
もし、「裁判をやり直す」という決定を出した場合、《ただでは済まされない》と、私は思う。1人の無実の男性が、国家権力の手によって命を落としているからである。さらに、2人の児童の命を奪った真犯人が今もなお平然と生きているからである。
これまで事件の捜査に当たった警察、男性を死刑判決にした検察官、裁判官など関係者の責任は限りなく重いのである。殺害された女児の遺族、死刑を執行された男性の遺族に対して、どのように詫びるのか。直ちに、捜査を再開し真犯人を追求する《覚悟》はあるのか。
ともかくも、福岡地裁がどのような決定を出すか、固唾をのんで見守りたい。
(2024.6.3)
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