梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・24《Q 喫煙は新型コロナのリスクを高めるのでしょうか?》

Q 喫煙は新型コロナのリスクを高めるのでしょうか?
A・賛否両論がある。国際医学誌「NEJM」によれば、ニコチンがウィルス受容体に結合して感染を抑制している可能性が報告されている。WHOや日本呼吸器学会は、喫煙は新型コロナの肺炎や重症化のリスク因子であると主張している。
・社会的同調圧に影響されず、科学的に証明することが大切だ。


Q 妊娠中は、どのような注意が必要でしょうか?
A・こまめに手洗い、うがい、鼻洗浄、トイレの清掃などで感染を予防して、心配しすぎずゆったりと過ごすことが大切だ。


Q 新型コロナの流行時も赤ちゃんを母乳で育てるのは大丈夫でしょうか?
A・乳幼児や小児は感染リスクが極めて低いので心配はいらない。


Q 3密回避でスポーツジムなどの利用が制限されています。学校の更衣室は大丈夫でしょうか?
A・共用トイレやロッカーからの接触感染を予防することが大切だ。


Q 今後、国境超える際や院内感染予防目的で抗体検査やワクチンが必要になるでしょうか?
A・PCR検査、抗体検査、ワクチン接種などの利用は、海外旅行や医療現場などで必要な人々に限定して利用するのが現実的である。


【感想】
・喫煙のリスクについて賛否両論があるのは意外だった。胎児への影響、母乳への影響もとりたてて「深刻」な問題はないようで、一般的な注意をすればよい、ということがわかった。
・著者が強調していることは、つねに「接触感染」に対する予防を心がけるということであり、それ以上のことはない、過度に大騒ぎすることによるリスクの方が心配だ。また、大騒ぎをする「意図」「魂胆」がどの辺にあるのか、その追及も重要だと、私は思った。・今後、ワクチン接種が始まるだろうが、その安全性がどこまで保証されたのか、副作用による被害がどの程度に及ぶか、を冷静に見極めたい。
(2021.1.16)