梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

コロナ・おかしなこと(1)

 「世界の新型コロナウィルス感染者」の表(「東京新聞」朝刊に連載中)を見ると、6月29日現在(米ジョンズ・ホプキンズ大の集計)、最多は米国で感染者3364万0578人、死者数は60万4115人である。米国の人口は約3億3000万人だから、「感染率」は約10%、ほぼ10人に1人が感染したことになる。致死率は1.7%だ。
 一方、このウィルスの発生源とみなされている中国の感染者数は10万3745人、死者数は4846人、致死率4.8%である。人口は、中国が約14億2000万人で米国の4倍強もあるのに、感染者数は約336分の1、死者数は約125分の1に過ぎない(致死率は2倍強だが)。この(感染者数、死者数の)異常な《少なさ》をどのように考えればよいのだろうか。まして、パンデミックは、中国人旅行者によって拡大したとされているのだから、当事国の現状としては《信じられない》数値なのである。どうもおかしい。考えられることは二点、その一は「虚偽の数値」、中国は本当の感染者数、死者数を「隠している」ということだ。それではもう、これ以上のことは何もわからない、ということになる。その二は、その数値が真実だとして、中国と米国の《コロナ戦争》の結果、大差をつけて中国が勝利したということである。中国は、あらかじめ、意図的にウィルスという兵器をを使って世界に戦争をしかけた。だから、自国の感染者数、死者数を最小限に抑えることができた。そして、最大の被害を受けたのが米国だった。はたして《事実》だろうか。
(2021.6.30)