梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《隣国・韓国との比較》

 新型コロナウィルス感染は中国で始まり、韓国、日本を経て、欧米各国、全世界へ拡がったと思われるが、今では東洋よりも米国、西欧で甚大な被害をもたらしているようだ。 日本の感染者数・死者数は、それらの国々に比べて「桁違い」に少ないが、隣国の中国や韓国と比べてどうなのだろうか。(「東京新聞」朝刊2面《新型コロナウィルス感染者が多い国・地域》の表によれば)4月18日現在、中国本土の感染者数は82719人、死者数は4632人(日本は感染者数10928人、死者数227人だから)、感染者数は日本の7.56倍、死者数は20.40倍だ。また、韓国は?なぜか「東京新聞」の表からは削られて久しい。そこでインターネットで検索すると「聯合ニュース」に、4月16日現在、感染者数10613人、死者数229人という数値が示されていた。日本と比べると、感染者数、死者数《ほぼ同じ》だ。そして、韓国の増加率は「鈍化」しており、終息に向かう気配が感じられるそうだ。では日本も・・・、しかしそうは問屋が卸さない。なぜなら感染者を確認する方法が、韓国と日本では「正反対」なのだから。黒木登志夫氏の情報(「山中伸弥による新型コロナウィルス情報発信」より引用)によれば、3月20日現在で韓国のPCR検査数は316664人、日本の14901人に比べて21.25倍の「多さ」である。ちなみに、その数は「世界一」であり、イタリア(206886人)、ドイツ(167000人)、米国(104945人)、英国(64621人)をも大きく上回っている。したがって、日本の感染者数、死者数は、今後(あるいはすでに)、韓国の20倍以上に膨れ上がるおそれが「ない」とは言えない、と私は思う。具体的には(韓国の20倍)感染者数が10万人を超え、死者数が4千人を超えなければ、韓国と同じ状況(横這いまたは終息)にはならないのではないか。それがいつになるかは全く不明である。山中伸弥氏の提言に従って、「検査体制を強化」し、検査数が30万(現在の3倍)に達したとき、が《その時》かもしれない。
(2020.4.19)