梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《終息へのシナリオ・3》

 私は10日前(4月9日)に、隣国・武漢市の経過を(乱暴にも)日本に当てはめて、終息へのシナリオを、以下のように《妄想》した。
〈これを日本の場合に(乱暴に)当てはめると、4月8日に国内の死者が100人超え、ほぼ10日後の4月18日頃、感染者が1万人を超え、その1週間後の25日頃、死者が1000人超え、その1か月後の5月25日頃、新たな感染者がゼロになり、その半月後の6月10日頃、《終息》となる。〉
上の中で「4月18日頃、感染者が1万人を超え」という部分は、《当たった》が、「25日頃、死者が1000人超え」という部分は、当たってほしくない。いうまでもなく死者は1人も増えない方がよい。そこで、終息へ向けて《究極の》シナリオを《夢想》してみた。要するに、死者が増えなければよいのだ。たとえ感染しても発症しなければよい。たとえ発症しても軽快すればよい。もし一度感染したら、二度と感染しないという「事実」が証明されたなら、《感染しても発症しない》シナリオ、《発症しても軽快する》シナリオを想定すればよい。どちらにも共通する留意事項は、《他人にうつさない》ことを鉄則とする。無症状または軽快する感染者が増えれば増えるほど、感染→重症化→死というルートが軽減・減少するのではないか、と考えて、まず「自分自身が感染した」と思うことが、終息へのスタートである。今、自分は感染しているのだから、むこう15日間で発症しなければ、もう感染しない。だから、これからの15日間は「不要不急の外出はしない」「密集・密室・密接を避ける」、つまり《自分で自分を隔離する》ことが不可欠になるのだ。もし、万が一、体温が37.5度以上に上がり、倦怠感、風邪の症状が現れ、それが4日以上続いた場合どうするか。しかるべき部署に連絡・相談して指示を仰げばよい。間違っても、ジタバタして「もうだめだ」などと絶望したりすることのないように。発症しても8割は軽快するのだから。できれば自宅療養、自力で治せれば理想的である。
 とにかく、我慢、我慢、我慢、我慢、我慢、普段の生活は、我慢する。
 かくて15日後、晴れて5月3日には「無症状のまま」あるいは「軽快して」終息の日を迎える、そんなシナリオは甘すぎるか・・・。いずれにせよ、終息へのシナリオを実践するのは、私たち一人ひとりであり、「他人(ヒト)任せ」にしている限り、光明は見えない、と私は思う。
(2020.4.19)