梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

《コロナ禍》の正体・4

 デジタル庁の資料によれば、12月1日の時点で、新型コロナワクチンの接種状況は、1回目・全人口の77.73%、2回目・77.22%、3回目・67.01%、4回目38.98%、5回目7.89%ということである。
 これまでに、全国民のほぼ70%が3回目のワクチン接種を終えているが、4回目以降は40%未満であることがわかる。
 資料には、以下、都道府県別の接種状況が添えられているが、それだけでは肝心なことがわからない。つまり、これまでのワクチンには・「どのような効果があったのか」という一点である。それを明らかにするためには、感染者、発症者、重症者、死亡者との《関連》を調べることが必要である。すなわち、
1 これまでの陽性者数・約2500万人(累計)のうち、ワクチンを接種していたのはどれくらいの人だったか(割合)。
2 これまで発症して入院・治療を受けたが軽快した約2070万人のうち、ワクチンを接種していたのはどれくらいの人だったか(割合)
3 これまでに死亡した5万人あまりのうち、ワクチンを接種していたのはどれくらいの人だったか(割合)。
4 現在、入院治療を必要としている約59万あまりのうち、ワクチンを接種していたのはどれくらいの人か(割合)。
5 現在、重症者約340人のうち、ワクチンを接種していたのはどれくらいの人か(割合)。
6 いったん重症者になったが、以後軽快した人はどれくらいいるか、そのうちワクチンを接種していたのはどれくらいか(割合)。
 について、統計処理することが重要である。 
 もし、いずれの場合も(2、6の場合を除いて)、100%近い値が算出されたとすれば、《ワクチンの効果は期待できない》ということがわかる。
 さて、デジタル庁、厚生労働省がすでに、そうした数値を把握していることは確実だが、それを《公表》できるかどうか、いたずらに国民の不安をあおることがないように、などといって、隠蔽しつづけるに違いない。
(2022.12.3)