梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

《コロナ禍》の正体・3

 ここのところ、新型コロナウィルス感染症による1日あたりの死亡者は、100人を超える日が目立ち、これまでの累計では49000人を突破し、5万人に達するのも時間の問題だろう。感染者数(陽性者数)は累計で2451万人余りだから、致死率は0.2%程度である。死亡者はほとんどが70歳以上だから、最も気をつけなければならないのは高齢者だということになる。 
 私も高齢者であるうえに心疾患をかかえているので、毎日、ビクビクしながら暮らしているが、最も知りたいことは、「ワクチンにはどのような効果があるか」という一点である。つまり、ワクチンを打っていれば感染を防げるのか、感染しても重症化は防げるのか、重症化しても死に至ることは防げるのか、ということだ。しかし、この点について、専門家の《根拠に基づいた説明》は見当たらない。「重症化は防げそうだ」というのは、推測に過ぎない。厚生労働省のホームページ「新型コロナワクチンについて」の「有効性の評価」では、以下のように述べられている。 


〈臨床試験での有効性の評価
 ワクチンの効果は、健康な方や患者さんに協力してもらい、実際に人にワクチンを投与する臨床試験で確認します。
 臨床試験では、ワクチンを接種する人と、プラセボ(生理食塩水などの効果のないもの)を接種する人に参加者を振り分けます。この時、2つのグループに偏り(性別や年齢、基礎疾患など)が出ないようにするため、ランダムに振り分けが行われます。
 臨床試験の結果、ワクチンを接種したグループが、プラセボを接種したグループに比べて、感染による症状が出た人の割合がどのくらい減少したかを調べます。例えば、ワクチンを接種したグループでは症状が出た人の割合が100人中1人で、プラセボを接種したグループでは100人中10人だったとすると、ワクチンの有効性は90%となります。〉


 しかし、私が知りたいことはそんなことではない。これまでに死亡した49000人余りの人は「ワクチンを打っていたのか」という1点である。もし、全員が打っていなかったとしたら、ワクチンには効果があるということになる。反対に、もし全員が打っていたとしたら、その人たちにとってワクチンは全く効果がなかった、ということになる。死亡者の周囲には医療関係者がいるのだから、調べればすぐにわかることだ。死亡者のうちワクチンを打っていたのはどの程度(割合)の人かを明らかにするだけで、ワクチンの効果はわかるはずである。こんな簡単なことができないはずがない。いや、専門家、厚生労働省は当然、調べてあるはずだ。そのデータを公表しない(隠蔽している)のはなぜか。
 私の邪推によれば、「ワクチンの効果は見られない」ことが明るみに出るからである。効果のないワクチンを全国民に打たせようとするもくろみが達成できなくなるからである。今、ワクチンによって莫大な利益を得ているグループは誰か。その正体を暴かなければならない。
(2022.11.29)