梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・1《はじめに》

《はじめに》
・新型コロナの犠牲者の大半は糖尿病、高血圧、腎臓病、癌など、基礎疾患のある高齢者であり、子供や健康な成人はほとんどみられません。大変重要なことに、日本での死亡率は欧米の数百分の1であり、日本では海外と異なる対策が必要であることが明らかになりました。新型コロナは健康な日本人には“少し感染力の強い風邪”であり、基礎疾患のある高齢者を重点的にケアすることが有効であることも判明しました。
・交通事故やインフルエンザで毎年5000~1万人も亡くなっていますが、運転禁止令や緊急事態宣言が出されることはありません。
・日本ではウィルスの実害よりもメディアが煽った恐怖心と情報の暴走による“インフォデミック”が政府や国民を過剰反応させ、“社会的同調圧”が国民を萎縮させて人災を深刻化させつつあります。
・新興感染症には慎重な対応が必要ですが、現在の緊急課題は「新型コロナを2類の指定感染症から格下げまたは除外する」ことです。さもなければ、毎年リスクの少ない無症状者を隔離して医療崩壊を招き、自粛を強要して社会を混乱させる元凶になり続けます。
・本書は世界の最新医学情報と分子病態学的研究を基に、“日本コロナの本質”と明日への対処法をわかりやすく述べたものです。


【感想】
・著者は「コロナ禍は人災である」と明言している。新型コロナが未だに「正体不明」だから、2類の指定感染症という分類を2月から1年間延長するという政府の方針に対して、どのような対処法が示されるか、期待を持って読み進めたい。
(2021.1.1)