梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

トランプ大統領の「新型コロナウィルス感染」

 アメリカのトランプ大統領(夫妻)が、新型コロナウィルスに感染したことで、世界の注目を浴びている。大統領にはお気の毒だが、「まな板の鯉」のような立場におかれたことは間違いない。今後どのような経過をたどるか、この感染症の正体を見極める上では、大いに参考になると、私は思う。
 まず、①夫妻とも無症状のまま終わるか、②夫婦ともに発症するか、③それとも高齢者の夫だけが発症するか、④発症しても軽症で終わるか、⑤高齢者の夫だけ重症化するか、⑥重症化しても回復するか、⑦深刻な事態に陥るか・・・。
 必然的に、世界は上のようなポイントに注目するだろう。もし①~④までで終われば「コロナはただの風邪」(もしくは季節性インフルエンザ並)という見解が当てはまる。⑤~⑦に至れば、「評判通り」この感染症を甘く見ない方がよいということになる。
 つねにアメリカ第一主義を唱え、「パンデミックはまもなく終息する」と強弁していた矢先に、自らが感染してしまうという、皮肉な結果を招いたが、たしかトランプ氏の見解は「コロナはただの風邪」の方に近かったのでは・・・?もしそうだとしたら、夫妻とも「軽症のまま」終わらなければ示しがつくまい。
 どのような経過をたどるにせよ、世界のビッグニュースであることは間違いなく、日本政府、専門家、メディアにとっては目が離せない状況が続くだろう。そんな折、このことに関する《情報の開示・隠蔽・改竄》が、アメリカではどのように行われるか、注意深く見届けたいと私は思う。
(2020.10.3)