梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《検証・「Yahooジャパン」のページ》

 私は前回〈まず厚生労働省は、ただちに「ホームページ」を《国民が見てすぐにわかるように》改めるべきである〉と書いたが、どのように改めるべきか、その見本を見つけたので紹介する。
 それは「yahooジャパン」のページにあった。(https://hazard.yahoo.co.jp/article/20200207)
【新型コロナウィルス感染症まとめ】というタイトルで、《国内外の発生の状況》がコンパクトにまとめられていて、たいへんわかりやすい。お見事!と絶賛する他はない。まず《国内の状況》として、①現在感染者数3324(-390)、②新規感染者数31(+1)、③累計感染者数16385、③死亡者の)数771(+8)、④退院者数12286(+402)。厚生労働省が「ただやみくもに」公表している数値を、国民にわかりやすいように、計算し直して明示している。注に、現在感染者数とは、累計感染者数から退院者数と死亡者数を減じた数であると記されていたが、その《一手間》こそが、国民に寄り添うか否かの分岐点になる、と私は思う。厚生労働省のホームページ作成者は、手抜きの仕事ぶりを恥じるべきだ。それとも、意図的に手抜きして、国民に真相を知られたくないのかもしれない。
 次に、都道府県別の感染者数が示され、《さらに》「新型コロナウィルス感染者」が入院可能な病床数、宿泊施設の確保状況、重症者における人工呼吸器装着数の推移、都道府県別の「移動自粛率」まで示されている。また、1月末から5月(直近)までの「現在感染者数」の推移が棒グラフで図示されている。至れり尽くせりの心遣いで、まさに《国内の状況》が一目でわかる逸品である。《極め付き》は、【直近1週間の10万人あたり累積新規感染者数】が以下の通り示されていることだ。
《~5月18日》北海道0.93、東京都0.76、神奈川1.07、埼玉0.71、千葉0.27、大阪0.31、兵庫0.09、京都0.23。
 今、喫緊の課題である「緊急事態宣言」を解除できるかどうかの判断基準となる数値(0.5未満)が明示されており、国民にとってはたいそうわかりやすく有難い。また、専門家が独占している(国民が単独では知ることが困難な)情報をいち早く知らせてくれる「報道」姿勢に敬意を表したい。感謝。
 私はこれまで、毎日、厚生労働省のホームページに目を通してきたが、明日からは「ヤフー・ジャパン」に切り替えようと思う。もうこれ以上(上から目線の)「お役所仕事」に振り回されるのはウンザリだから・・・。
(2020.5.21)