梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

時事漫画「2020こう吐く歌合戦」(佐藤正明)

 今日(大晦日)の「東京新聞」朝刊1面に、佐藤正明氏の時事漫画「2020こう吐く歌合戦 よいお年を!マジで」というタイトルの逸品が載っている。
 その舞台模様、まずは(今年の主役といおうか、狂言回しといおうか)新人の「新型コロナ」登場、「ゲゲ ゲゲゲノゲ~ きょうも地球で運動会 楽しいな 楽しいな」。続いて小池都知事、「ファイト!闘うぼくの唄を~闘わないやつらが笑うだろう ファイト!!」、次は河合議員夫妻「(女)やりすぎたのは あなたのせいよ~」「(男)弱い女のいとしさを~」「(男女)男と女のマネーゲーム~」。次は韓国と北朝鮮の首領、「(南)~そうよ私は さそい座の男 さそい座の星は いちずな~星よ~」「(北)別に君を求めてはないけど 横にいると思い出す そのジャパン&アメリカの同盟のせいだよ~」。続いて、バイデンとトランプ、「暮れなずむ~人の~光と影の中 去り行くあなたに~ 贈ることば~」「バイ デンデンに この身が負けて わずかばかりの票のある差をうらんだりして~」。いよいよ最終ステージにはアベ、スガ、習のトリオが登場、アベの影はやや薄く「~花は流れてどこどこ行くの~ 金も流れてどこどこ行くの~」と歌えば、スガもまた「追いかけて 追いかけて スガりついたけど 支持率が消えていく ぼくの曲がり角」だって。ひとり習だけが満面の笑みを浮かべ「海にお船を 浮かばせて 行ってみたいな よその国~」と歌いながら、模型の軍艦で「コツコツ」とスガの頭を突いている。はたして大トリは誰だったのか・・・。  及ばずながら、私も飛び入り参加、「生まれた時から 苦しみがはじまる~ 苦しみの次には 終わりが待っている~ ああ~それでもなお 命かけて 誰よりも誰よりも 《長生きする~》(オソマツ!)。かくて2020年も、どうやら大団円となりそうである。
(2020.12.31)