梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

私の《病状管理》・12

 「急性心筋梗塞」を発症、カテーテル手術によりステントを挿入してから、1年9か月が経とうとしている。この間、体調が発症以前に戻ることはなく、つねに「不良」状態が続いている。その原因が「血圧を下げる薬」「血液をサラサラにする薬」の副作用によるものだろうということはわかる。なぜなら、それぞれの薬の説明書にその症状が明記されているからだ。体調不良の一は、吐き気、胸やけ、胃部膨満感による「食欲減退」である。食事の量は半減し、体重は12キロ近く低下した。それに伴い、運動能力も低下、要するに「ヨボヨボ」「フラフラ」でまことに危なっかしい。その二は、鼻づまり(後鼻漏)による「息苦しさ」である。たえず鼻汁がのどに絡み、そのたびに「カッ、カッ」と口蓋を破裂させて取り除こうとする。むなしい努力である。気がつくと、「空気が薄い」感じがして、動悸がしてくる。その三は、腕といい脛といい、背中といい腹回りといい、全身にわたる「痒み」である。これらの症状を主治医に訴えても、改善はされない。一については「胃カメラ検査」「大腸検査」を試みたが、「逆流性食道炎の疑い」ということで終わり、二については耳鼻科を受診する元気がなく放置、三については皮膚科医が「薬疹」を疑い、「血液サラサラの薬」を変更したところ、異常出血が生じ、「虚血性大腸炎」「出血性大腸憩室症」の疑いで入院する羽目にもなった。しかし、それは消化器内科医の誤診で、実は痔出血に過ぎなかった。
 要するに、この1年9か月は「薬の副作用」との闘いといえるだろうが、それに対して西洋医学医は「なすすべを持たない」ということがわかった。だから、患者(私)は自らの身体と相談しながら、その副作用(症状)と「折り合い」をつけなければならない。それを克服しようなどと大それたことは考えない。症状が「せめて拡大・増強されないように」対症療法を試みるだけである。 
 これまでに効果の感じられた方法は以下の通りである。
《吐き気・胸やけ・胃部膨満感には》
①漢方薬「イスクラ開気丸」
②マヌカハニーMGO400
③「完熟アロエまるごと純粉」
④ツボ押し「内関」(腕関節掌側横紋の正中から肘に向け指2本)
《鼻づまり・息切れには》
①「ホットシャワー5」(超音波温熱吸入器)
②爪押し「少衝」 (小指の橈側端爪体の角を去ること1~2mm) )
③ツボ押し「神門」 (腕横紋上で尺側手根屈筋腱の橈側)
「大陵」 (腕関節掌側横紋の正中にとる、多少橈側)
「郄門」(腕関節掌側横紋の正中から肘に向け指5本)
《全身の痒みには》
①クリーム「近江兄弟社メンタームEXプラス」
②ツボ押し「内関」(腕関節掌側横紋の正中から肘に向け指2本)
《その他全般には》
①入眠時の音楽CD(「モーツアルト音楽療法」「ちあきなおみ うたくらべ」
②アサヒバランス献立「雑炊」「流動食品」  
③大蒜、アボガド、キウイ等
④日本酒(1日五勺)
 上記のおかげで、これまで「一日延ばし」の生活を重ねてきたが、どこまで続けられるか、全く自信はない。当面は、新たな症状「ふっと意識が飛ぶ」ことにどう向かうか、とりあえず「24時間心電図検査」を受けて、異状がなければ「脳神経外科」を受診しようか・・・。とはいえ、世間は「新型コロナウィルス」の蔓延で、通院もままならないか・・・・。まず、感冒薬、解熱薬を調達する方が先のようである。
(2020.3.20)