梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《世界の動向・3》

 3月19日から20日にかけて、世界の感染者数・死者数の「増加」の様相は以下のとおりである。(●は増加率の1.1倍未満、▲は1.1倍以上、■は不明・数値は「東京新聞朝刊」
掲載の表《新型コロナウィルス感染者が多い国・地域》にもとづく)
《感染者数・増加率》(19日→20日)
●中国39人(1.0004倍) ●韓国87人(1.01倍) ▲イタリア5322人(1.14倍) ●イラン1237人(1.06倍) ●日本54人(1.03倍) ■フランス1861人(1.20倍) ▲ドイツ3153人(1.25倍) ▲スペイン2833人(1.16倍) ▲米国4111人(1.44倍) ▲スイス716人(1.25倍) ▲英国643人(1.24倍)
《死者数・増加率》(19日→20日)
●中国3人(1.0009倍) ●韓国8人(1.08倍) ▲イタリア427人(1.14倍) ▲イラン149人(1.11倍) ●日本2人(1.05倍) ■フランス108人(1.40倍) ●ドイツ16人(1.57倍) ▲スペイン235人(1.30倍) ▲米国48人(1.32倍) ▲スイス12人(1.57倍) ▲英国40人(1.38倍)
上の数値で、増加率が1.1倍未満(横ばい)と1.1倍以上(上昇)の国に二分すると、感染者、死者ともに「横ばい」なのは、中国、韓国、日本、感染者が「横ばい」なのはイランである。他の国々は、感染者、死者ともに「上昇」しており感染の拡大が止まらない。感染者の拡大が特に激しいのは、米国(1.44倍)であり、以下ドイツ(1.25倍)、スイス(1.25倍)、英国(1.24倍)、スペイン(1.16倍)、イタリア(1.14倍)の順である。死者の増加率が最も高いのはドイツとスイス(いずれも1.57倍)であり、以下フランス(1.40倍)、英国(1.38倍)、米国(1.32倍)、イタリア(1.14倍)、イラン(1.11倍)の順である。
 また20日現在の、各国の致死率(死者数÷感染者数)は以下のとおりだ。
◎中国4.0%(3248÷80967) ◎イタリア8.2%(3405÷41035)◎スペイン5.0%(1002÷19980) ◎イラン7.2%(1433÷19644) ◎ドイツ0.2%(44÷15309) ◎米国1.5%(195÷12392)◎フランス3.3%(372÷10995) ◎韓国1.1%(101÷8652)
◎スイス0.9%(33÷3438) ◎英国4.4%(144÷3269)
《◎日本2.4%(42÷1724)
 カナダのデータがないが「G7」(先進国7カ国)の中で、致死率が最も高いのはイタリア、最も低いのはドイツ、日本は2.4%で英国、フランスより低いが、米国より高い。また、中国、イランより低いが、韓国、スイスより高い。
 直近ではイタリアの死者が中国を超えたことに注目が集まり、イタリアでは「(80歳以上の)高齢者の治療はできない」といった雰囲気(噂)も漂う中で、IOCは「2020東京五輪・パラリンピック」は《予定通り》開催することを言明した。《正気の沙汰》とは思えない。
(2020.3.21)