戦後流行歌手の「実力」・《9》
その結果・9・《採点一覧》
145 島津亜矢・「大利根月夜 」 3×100=300点
146 三門忠司・「勘太郎月夜唄」 3×50=150点
147 天童よしみ・「潮来笠」 3×100=300点
148 泉ちどり・「花の三度笠」 3×70=210点
149 島津亜矢・「名月赤城山」 4×100=400点
150 三門忠司・「大利根無情」 3×70=210点
151 天童よしみ・「次男坊鴉」 3×100=300点
152 島津亜矢・「赤城の子守唄」 3×100=300点
153 三門忠司・「雪の渡り鳥」 3×70=210点
154 杉良太郎・「人生劇場」 4×70=280点
155 天童よしみ・「船頭小唄」 4×100=400点
156 八代亜紀・「涙の酒」 4×100=400点
157 島津亜矢・「チャンチキおけさ」 3×100=300点
158 天童よしみ・「むらさき小唄」 3×100=300点
159 天童よしみ・「小判鮫の唄」 3×100=300点
160 川中美幸・「悲しき子守唄」 3×70=210点
161 天童よしみ・「船頭可愛や」 3×100=300点
162 石川さゆり・「籠の鳥」 5×100=500点
《寸評》
島津亜矢の「大利根月夜」「名月赤城山」「赤城の子守唄」「チャンチキおけさ」は、いずれも伸びのある歌声で、原曲と肩を並べる出来映えであった。
三門忠司の「勘太郎月夜唄」「大利根無情」「雪の渡り鳥」は、声音、節回しは共に申し分ないが、いずれも鼻濁音(ガ・ギ・グ・ゲ・ゴ)が構音できず、閉鼻音になってしまうことが、致命的な欠陥である。流行歌手は、日本語の美しさがこの鼻濁音にあることを肝に銘じなければならないと思う。
天童よしみの「潮来笠」「次男坊鴉」「むらさき小唄」「小判鮫の唄」「船頭可愛や」は、いずれものびのびと、時には艶っぽく歌い上げ、原曲を凌駕している。「船頭小唄」も素晴らしい。
泉ちどりの「花の三度笠」は、声音が不安定で、特に興趣を感じなかった。
杉良太郎の「人生劇場」も「どうだ!」という奢りが感じられて、聞きづらかった。
八代亜紀の「涙の酒」は、彼女の嗄声がほどよく歌詞と溶け合って、原曲とくらべて遜色なかった。
川中美幸の「悲しき子守唄」は、可もなく不可もなしというところか。
石川さゆりの「籠の鳥」は、13番まで歌い通しており、遭うに会えない男女の思いが、彼女の可憐な声音によって、見事に描出されていた。
(2025.10.18)
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