梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「心臓リハビリ」終了 

 今日で大学附属病院の「心臓リハビリ」は終了となった。ただし、体調が回復したからではない。もともと病院の方針で、治療開始から5ヶ月間は「心臓リハビリ」を行い、以後は行わないということが決まっているからである。私の治療開始日は6月25日なので、今月の25日までということだ。最終日と言うことで、月1回の「体成分析インボディ測定検査」「体力テスト」等を行った。「体成分析インボディ測定検査」の結果は、前回に比べて、体重2kg減で55kgだったが、筋肉量は0.2kg増で39.9kg、体脂肪量は2.2kg減で12.7kg、体脂肪率は3%減で23.1%であった。理学療法士や看護師は「良くなっています」と評価したが、その実感はない。数値的にいえば、9月の結果が、体重57kg、筋肉量42.4kg、体脂肪量12,3kg、体脂肪率21.5%で「最も良かった」と、私は思う。「体力テスト」では、片足立ち60秒、握力28kgで、その結果がどうであったかは不明である。ともかくも、次回の「心臓リハビリ」は来年の5月31日に予約したが、それまで私が生きているかどうか。
 私の父は61歳の時「心筋梗塞」を発症、以後「心臓のことばかり気にして生活する」ことを余儀なくされたが、6年後「胃がん」による栄養失調で他界した。私もまた消化器系統の疾患で死ぬだろうという予感がある。しかし、それが何年後になるかは全くわからない。 
 いずれにせよ、毎日、体重・体温・脈拍・血圧を測定したり、万歩計で5000歩以上を目指したり、断煙を貫いたり、塩分制限を心がけたり、といった生活にあまり未練はない。およそ元気で健康な人々は、そのような配慮とは無縁のところで、自由気ままに生きている。その仲間入りを夢見ているのだが・・・。
(2018.11.16)