梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

コロナの《不思議》・5

 厚生労働省のホームページ、新型コロナウィルス感染症の「国内の発生状況」によれば、2022年9月9日現在、死亡者数(累計)は42101人である。2020年3月27日の死亡者数は62人だったから、この2.5年間でで、約680倍に増加したことになる。その間、感染拡大は7波に及んだが、それぞれの時期で死亡者数がどのような増え方をしたか。1日当たりの死亡者の増加数をみると、第1波、第2波のときは2桁台(数十人台)だったが、第3波、第4波は3桁台(百人台)、第5波は2桁(百人未満)に減ったことがわかる。しかし、第6波以降再び増加し、第6波は250人前後、第7波は300人台にまで増加している。
 2022年9月9日現在、陽性者数の累計は19882393人だから、約2千万人として、死亡者数の陽性者数に対する割合は約0.2%である。つまり、感染しても死亡するのは千人に2人ということで、それほど深刻な疾患とは思えない。しかし、それでは、第6波と、第7波で、1日当たりの死亡者数が250人~350人と平時の10倍に増えてきた原因は何だろうか。
 専門家、関係者が究明すべきはその1点に尽きると思われるが、それに関連した情報は見当たらない。大切なことは「感染を防ぐ」こと以上に「感染して死亡すること防ぐ」ことである。
(2022.9.10)