梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

延命記念日・Ⅱ

 《コロナ騒ぎ》に紛れて、昨日が2回目の「延命記念日」であることを、すっかり忘れていた。急性心筋梗塞の発症以来、この2年間は《まさに》池の飛び石を一つ一つ渡り歩くような毎日であった。ようやく365×2=730個の飛び石を終え、731個目にさしかかったところである。
 体調は「相変わらず」というより「下降気味」で、気力がわかない。その要因は、「吐き気」「胸やけ」による食欲不振で、通常の三分の一程度の摂取量だ。無理して食べると後が怖い。「胃もたれ」「膨満感」で息苦しくなる。自分の身体ながら、今の「不快感」が何なのか、区別がつかない。とにかく「すっきりしたい」という思いで、漢方薬、胃腸薬を服用するが、以前ほどの効果はなくなってきたようである。
 胃カメラ検査、大腸内視鏡検査、腹部CT検査、エコー検査、尿検査、血液検査等、一通り行ったが、すべて結果は「異状なし」ということで、体調不良の原因はわからない。もう大学病院や駅前病院を受診しても、「様子を見ましょう」と言われるに決まっている。 《だから》、今回は知人の内科医を訪れることにした。「もしうちでお役にたてるようでしたらいつでもおいでください」という有難い言葉をいただいているので、御厚意に甘えることにする。
 これまでの通院歴、検査結果等の資料を持参して、今日の午後受診する。
どんな結果が出るか楽しみだ。
(2020.6.26)