梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《国内の動向・油断は大敵》

 自分の住んでいる地域の感染者数が少ないからといって、油断は禁物である。
 「東京新聞朝刊・2面」に連載されている《国内の新型コロナウィルス感染者》の表に示されている数値をもとに、4月19日から22日にかけて、感染者数は「何倍に増えたか」を見る。もし2倍以上なら「感染爆発」ということで非常事態だ。2倍未満でも1.1倍以上は「拡大の一途」辿っていることになる。1倍~1.1倍未満は「ほぼ横ばい」といえるだろう。そうした観点で各都道府県の動向を見ると以下のことがわかった。
 長崎がこの3日間で、15人から51人(3倍)に増えている。他では徳島(1.66倍)、富山(1.48倍)、鹿児島(1.25倍)、滋賀(1.23倍)、三重(1.2倍)、が目立つ。また大阪(1.18倍)、奈良(1.18倍)、北海道(1.14倍)、沖縄(1.13倍)、栃木(1.13倍)、長野(1.13倍)、香川(1.12倍)、石川(1.11倍)、東京(1.11倍)も「依然として」拡大を続けている。
 一方、岩手は未だに感染者ゼロだ。3日前から感染者が増えていない地域は鳥取(8日間1人~4日間3人)、宮崎(11日間・17人)、青森(11日間・22人)、秋田(9日間・15人)、島根(4日間・16人)、岡山(4日間・19人)である。国内の感染拡大を「食い止めている」地域として、その感染防止策・県知事、市町村長の施策に注目しなければならないと、私は思う。
 でも、感染者が3倍に急増した長崎は、これまで15日間も17人に抑えてきたのだから、油断は大敵だ。いつ、どこで「感染爆発」が起きるかわからない証として、急変の要因を究明しなければならないのではないか。
(2020.4.23)