梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

厚生労働省が《やるべきこと》の一つ

 厚生労働省のホームページによれば、4月6日18時の時点で1242人が《退院》している。厚生労働省は各医療機関に、退院に臨む患者に対して①感染の原因として考えられる場所、行動、②感染判明までの経緯、③症状の実態と経過、④今後の不安・要望等についてのアンケート調査を《当然》依頼していると思われるので、その結果を集約し《公表》するべきである。「戦後最大の危機」とまでいわれる《コロナ禍》から脱出した一人一人の体験は、貴重であり、国民、人類の財産となるはずである。
 いうまでもなく患者のプライバシー(人権)は守らなければならないが、まだ国民のほとんどが経験していない「新型コロナウィルス感染症」という病気に関する情報は、今後多くの人々の生命を救い、健康な生活維持に役立つはずだ。
 今、インターネットでは、経験者の体験談が「個別的」「個人的」に披露されている。それらの情報が「信頼度を増す」ためには、厚生労働省の「公的」な取り組みが不可欠である、と私は思う。
(2020.4.8)