梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《厚生労働省・「お役所仕事」の役立たず!》

 3月27日から28日にかけて、世界の感染者数・死者数の「増加」、「致死率」の様相は以下のとおりである。(●は増加率の1.1倍未満、▲は1.1倍以上、■は不明・数値は「東京新聞朝刊」掲載の表《新型コロナウィルス感染者が多い国・地域》にもとづく)


《感染者数・増加率》(27日→28日) *↑、↓、→は、前日比
●中国54人↓(1.0006倍→) ●韓国146人↑(1.01倍↑) ●イタリア5959人↓(1.07倍↓) ▲イラン3076人↑(1.09倍→) ▲日本246人↑(1.11倍↑) ▲フランス3809人↑(1.12倍↓) ▲ドイツ7509人↑(1.17倍↑) ▲スペイン8189人↑(1.12倍↓) ▲米国19456人↑(1.22倍↓) ●スイス2499人↑(1.23倍↑) ▲英国2921人↑(1.25倍↑)
《死者数・増加率》(27日→28日)
●中国3人↓(1.0009倍↓) ●韓国5人↓(1.03倍↓) ▲イタリア969人↑(1.11倍↑) ●イラン139人↓(1.05倍↓) ▲日本6人↑(1.10倍↑) ▲フランス299人↓(1.17倍↓) ▲ドイツ93人↑(1.35倍↑) ▲スペイン832人↑(1.17倍↓) ▲米国440人↑(1.34倍↑) ▲スイス74人↑(1.45倍↓) ▲英国181人↑(1.31倍↑)


《28日現在の致死率》
 中国4.0%→、韓国1.5%→、イタリア10.5%↑、イラン7.1%↓、ドイツ0.6%→、米国1.6%↑、フランス6.0%↑、スイス1.7%↑ 英国5.2%↑、日本2.6%↓。


 3月27日から8日にかけての世界の動向を見ると、感染が縮小しているのは中国、韓国、イタリアであり、それ以外の国々は《依然として》前日比1.1倍以上の拡大を続けている。死者数も中国、韓国、イランを除いて前日比1.1倍以上に増加している。日本はこれまで、感染者・死者の増加率を、ともに1.1倍未満に抑えてきたが、ここにきて1.1倍に達し、さらに上昇する気配が感じられる。それが「東京五輪の延期」決定後の出来事なので、たいそう興味深い。東京都における感染者はもともと確認されていたが、今はやりの《隠蔽》を重ねてきて、五輪延期となった今、数十人単位で発表を殖やしていく魂胆ではあるまいか。何しろ国民(都民)にはその確認をしようにも不可能なのだから、そのような疑惑が生じても不思議ではない。 
 私たちができることは、せいぜい厚生労働省のホームページを見て、感染者数、有症状者数、入院者数、退院者数、死亡者数等を「カウント」するくらいだ。
 3月27日18時現在、感染者2171人(+112人)、入院者1105人(+75人)、退院者1007人(+34人)、死亡者59人(+3人)*( )は前日比。
 3月28日12時現在(クルーズ船事例を除く国内事例)、PCR検査者28464人(+1459人)、陽性者1499人(+112人)、有症状者1277人(+65人)、無症状者154人(+6人)、確認中68人(+41人)。要入院者978人(+36人)、軽中度681人(+12人)、重篤60人(+3人)、確認中224人(+21人)、退院者404人(+32人)、死亡者49人。
 しかし、数字(人数)だけを示されても国民(私)には理解できない。その数字にどのような意味があるのか。27日現在、①これまでの感染者は2171人である。そのうち59人が死亡した(致死率2.7%)。②これまでの感染者のうち1007人が退院した(回復率46.3%)。③これまでの感染者のうち1105人が入院中である(50.8%)。そして28日現在、クルーズ船事例を除いて、④28464人がPCR検査を受けた。そのうち、⑤陽性者は1499人(5.2%)だった。⑥陽性者のうち有症状者は1277人(85.1%)であり、978人(65.2%)が入院している。⑦要入院者978人のうち、軽中度は681人(69.6%)、重度者は60人(6.1%)である。⑧要入院者のうち、すでに404人(41.4%)が退院した。⑨死亡者は49人で陽性者の3.2%である。・・・といった程度のことはわかる。しかし、国民が最も知りたいことは、今後の見通しだ。感染は拡大を続けるのか、いつ終息するのか。その判断をするためには、《いうまでもなく》これまでの《推移》が示されなければならない。だが、厚生労働省のホームページには、それを示す折れ線グラフ、棒グラフ等の資料はない。(すでに終息を迎えたクルーズ船事例の推移は示されているが)だから、国民(私)は外務省のホームページで、各国別の推移(折れ線グラフ・赤線の日本)を知るほかはない。ただし、そこでわかるのは感染者総数の推移に過ぎず、見通しを判断できる材料ではない。
 厚生労働省は前日比の人数を示すだけで「事足りる」と思っているのか。しかも今日の数値は、明日には消えている。こんな杜撰な方法を「懲りずに」続けているのが《お役所》の体質なのだろう。この役立たず!と嗤うほかはない。
(2020.3.29)