梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《喫緊の課題》

 3月17日から18日にかけて、世界の感染者数・死者数の「増加」の様相は以下のとおりである。(●は増加率の1.1倍未満、▲は1.1倍以上、■は不明・数値は「東京新聞朝刊」
掲載の表《新型コロナウィルス感染者が多い国・地域》にもとづく)


《感染者数・増加率》(17日→18日)
●中国13人(1.0001倍) ●韓国93人(1.01倍) ▲イタリア345人(1.15倍) ●イラン1192人(1.07倍) ●日本64人(1.04倍) ■フランス2307人(1.42倍) ▲ドイツ4073人(1.67倍) ▲スペイン2638人(1.22倍) ▲米国1299人(1.29倍) ▲スイス706人(1.45倍)
《死者数・増加率》(17日→18日)
●中国11人(1.003倍) ●韓国7人(1.08倍) ▲イタリア349人(1.19倍) ▲イラン147人(1.14倍) ●日本2人(1.05倍) ■フランス48人(1.37倍) ●ドイツ0人(1倍) ▲スペイン67人(1.13倍) ▲米国21人(1.24倍) ▲スイス6人(1.46倍)


 これを見ると、感染者の増加率は中国、韓国、日本、イランが1.1倍未満に抑えられているが、ドイツ、フランス、スイスは1.4倍以上、アメリカ、イタリアも1.1倍以上の増加が続いていることがわかる。
 また、死者の増加率はドイツが1倍(変化なし)に抑えられている。1.1倍未満は、中国、韓国、日本だ。最も高いのはスイスの1.46倍であり、以下フランス(1.37倍)、米国(1.24倍)、イタリア(1.19倍)、イラン(1.14倍)、スペイン(1.13倍)の順である。
 ドイツでは感染者が最も拡大しているが、死者は最小限に抑えられている。世界の各国は、この点に注目して、ドイツの医療体制から多くを学ぶことができるのではないだろうか。どうしたら、死者を出さないですむか、それが各国喫緊の課題でなければならない。
(2020.3.19)