梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

私の《病状管理》・4

 今日は大学病院皮膚科の予約日である。本来は3日前(24日)だったが駅前病院に入院中のため今日に延期された。入院の経緯を聞いた後、担当医は、私の腕、背中を視診すると「だいぶよくなっていますね。飲み薬はアレロック(抗アレルギー薬)だけにしましょう。この薬は飲み合わせもありません。3週間後、また来てください。」と言った。私は、入院中(8日間)、プラビックス(血液サラサラの薬)を中止して、退院当日から飲み始めたところ、翌日に下血があったことを告げ、「プラビックスを(元の)バイアスピリンに戻した方がいいでしょうか?」と訊ねた。担当医は「いえ、バイアスピリンとタケキャブは薬疹の原因と考えられますので、プラビックスのままでいいと思います。プラビックスも飲んだり休んだりを繰り返すと、同じ結果を招くおそれがありますので、注意してください」という。なるほど、そういうことか・・・。
 しかし、患者の身からすると、バイアスピリンをプラビックスに変えたことによって、出血がひどくなった、と感じてしまう。皮膚疾患(多形紅斑)を治そうとして出血(下血)を招いてしまうというジレンマだ。薬の変更はもちろん、服薬と休薬のタイミングについても、患者はほとんど「為す術」がない。せいぜい服薬を拒否する程度だろう。
 医師の立場からすれば、自分の専門領域を優先するに違いない。したがって大切なことは、まず患者がどの症状を先に治してほしいか、(順番を)はっきり決めて臨むということである。「あれもこれも」などと多くを望むことはあきらめよう。1年前に比べて、体調は確実によくなっているのだから。昨日、小学校時代の旧友から写真が送られてきた。(高崎で長期療養中の)K君を囲む集いが行われた時の集合写真、スナップ写真8枚である。昨年10月に新宿で催されたクラス会には参加できなかったのに、今年は新幹線に乗って高崎まで行くことができたのだから・・・。
(2019.12.27)