梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

延命半年まで漕ぎ着けた

 今年6月に「急性心筋梗塞」を発症して、ちょうど半年が経過したが、状態ははかばかしくない。つねに何らかの不快感が生じている。起床時の吐き気、その後の食欲不振(腹部膨満感)、倦怠感、脱力感、便秘、時には、めまい、動悸、息苦しさも加わり、すぐに横になりたくなる。ようやく「延命半年まで漕ぎ着けた」というのが実感である。幸い、今日は(月1回、今年最後の)通院日だ。主治医はこの現状をどのように診るのだろうか。前回実施した「血液検査」の結果が判明する。今回は「心電図検査」も行うことになっている。
 診察は午後からなので、午前中は自宅で静養。相変わらず食欲はなく、服薬のために無理矢理食べた。気のせいか、めまいがする。血圧を測ると「最高157 最低105 脈拍70」という結果であった。左胸の違和感(疼痛)もある。私は心中で「しめしめ」と思った。状態が悪い(と感じている)時に診てもらうことが一番だ。午後1時過ぎ、自宅を出発、ふらふらしながら(そう感じながら)電車で一つ先の病院に向かう。2時頃、名前を呼ばれ「心電図検査」を受けた。まもなく、主治医との面談。「調子はいかがですか」「今日は血圧が150以上ありました。めまいがします」「いつもはどれくらいですか」「120前後です」「では、問題ありません。前回の血液検査の結果も問題はありません。今日の心電図検査でも心臓は十分に機能しています。順調に快復しています。何か気がかりなことはありますか」「虫歯の歯医者さんから、術後半年が経過したので抜歯手術をする、と言われました。大丈夫でしょうか」「服薬を続けていれば大丈夫です」。そして「これから寒くなると、病院は風邪ひき患者が殺到するので、近寄らない方が賢明です。薬は2か月分出しましょう。来年も今の状態が続くようでしたら、近くのお医者さんに通えるように紹介状を書きます」ということで診察は終わった。
 要するに、主治医の診断は「異状なし」ということである。だとすれば、毎日生じている様々な不快感の原因は何だろうか。少なくとも「循環器系」の疾患ではないということになる。また「胃カメラ検査」の結果からは「逆流性食道炎」かもしれないが、それ以上のことはわからない。先月末には泌尿器科の血液検査(PSA検査)も受けているので、来月末にはその結果が判明する。楽しみに待つことにしよう。
(2018.12.25)