梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「ゴミ箱」の駄句&戯歌三首

■独り寝の温もり溜まる毛布かな
■夜明けまで毛布を被る苦吟行
■毛布負い還る倅に阿修羅像(戦後まもなくの風景)
■微笑する遺影を帯に踊初め(若座長を亡くした先代座長の思い)
■逝きし子のタペストリーと初芝居(息子を亡くした女座長の心意気)
■もういくつ寝ても来ん来んお正月(私の心境)


■今日もまた「一日延ばし」に生きているただそれだけの目的のため
■チコちゃんにまた叱られる高齢者「もののわすれ」と無知の山々
■病癒えて職場復帰を果たしたりとはいうものの「一日限り」


(2018.12.21)