梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

薬物性歯肉肥大、または薬物性歯肉増殖

2018年10月31日(水) 晴
 1週間ほど前から左下の歯がしみる感じがしたので、どうしても右の歯で噛むことが多くなった。そして昨日からは、突然、右上の歯で噛むと激痛が走るようになった。固形物は全く食べられない。ゼリー飲料、粥、ヨーグルトなどの流動食で過ごしている。「吐き気」「息苦しさ」「倦怠感」「脱力感」といった不快感が軽減し、食欲が出てきたらと思ったら、「今度は歯痛か!」。インターネットに以下の情報があった。《薬の副作用で起こる歯ぐきの腫れ》〈歯ぐきは、薬の副作用でも腫れることがあります。これを薬物性歯肉肥大、または薬物性歯肉増殖とよんでいます。けいれんを止める抗てんかん薬のフェニトイン(商品名:アレビアチン、ヒダントールなど)の副作用でおこる歯肉肥大がもっともよく知られていますが、その他にも高血圧治療薬のうちカルシウム拮抗薬(商品名:ニフェジピン、アダラート、アムロジンなど)でも歯肉肥大がおこることがあります。さらに臓器移植や自己免疫の病気で用いられるシクロスポリン(商品名:サンディミュン、ネオラールなど)を飲んでいる人でも、歯肉肥大の生じやすいことがわかっています。〉(大阪大学歯学部附属病院ホームページより引用)
 私は高血圧治療薬「エナラート錠5mg」(0.5錠)、「アムロジピン錠2.5mg」を毎日服用しているが、それらがカルシウム拮抗薬であるかどうかは不明である。いずれにせよ、流動食しか食べられない事態は避けなければならないので、近所の歯科医で受診した。レントゲン撮影の後、若い医師は「かなり虫歯が進んでいます。右上、左上、左下ですね。今日はとりあえず右上を治療します。右でも噛めるようになりますよ」。治療は30分ほどで終わった。今のところ麻酔が効いているので痛みは少ないが、本当に「右でも噛めるようになるのだろうか」、今後が楽しみだ。
 一つ良くなると次の問題が立ちはだかる、まさに「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」の有様だが、「良くなったこと」(食欲が出てきたこと)を喜ぶことが先決だろう。 
(2018.10.31)