梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「家庭でできるツボ健康療法講座」

 「涼しくなれば何とかなる」という思いで「不快感」と闘ってきたのだが・・・、ここ数日間は最高気温が30度を大きく下回り、快適な気候が続いている。しかし、私自身の「不快感」に大きな変化はない。今、少し「安定」していたかと思えば、山の天気のようにめまぐるしく「吐き気」「息切れ」「胸苦しさ」がおそってくる。そのことを医師に訴えても、西洋医学では「検査結果」(レントゲン、血液検査、血圧検査など)の数値を重んじているようで、「特に異状はありません。夏バテでしょう」などと気候・環境のせいにされてきた。しかし、そうではないことがわかった。気候が快適になっても、私の体調は安定しない。ということは、その原因が私自身の中にあるということである。それが何であるかは知るよしもないが、ともかくも、まず「不快感」を取り除かなければならない。 そこでネットを検索すると「家庭でできるツボ健康療法講座」というサイトがあることを知った。その内容はきわめてわかりやすく具体的で、大いに役立っている。まず全体として、「養生のツボ」「ツボ療法の方法」を説明し、次に症状別のツボや方法が示されている。私はもっぱら「逆流性食道炎」(内関、湧泉)、「高血圧」(井穴、合谷、曲池など)、「狭心症」(内関、中衝など)、「呼吸困難」(湧泉、神封など)、「不整脈、動悸、息切れ」(大陵、内関、間使、少衝、中脘など)のツボを(指示に従って)押したり、もんだり、あるいはゲルマニウムの粒を貼ったりして、「不快感」の軽減を図っている。なるほど、その効果は明かで、たちまち「吐き気」が治ったり、「胸苦しさ」が消えたりする。ただし、その状態は長続きしない。今、「第一波」が消えたかと思うと、数分後には「第二波」が押し寄せるといった有様で、あたかも津波のようだ。その結果、起きている間は(横になっている間も)《たえず》手、手指、足などをさすったり、押したりする動作を欠かせない。当面の私にとっては、それが「生活すること」であり、《生きる》ということなのだということを納得した。その術がなくなるよりは「何倍か幸せ」であることを実感しながら、気候・環境なんぞに左右されない「からだ作り」に励むことにする。(2018.9.16)