梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

《秋》が来た

 昨日は、およそ3カ月ぶりに「仕事」に出向いた。その内容は、①特別支援学校高等部の授業を観ること、②授業者に助言すること、③高等部の部内研究会で助言すること、である。その日の予定は3月から決まっていたので、退院後ただちに仕事の交替を申し出たのだが、「ぜひとも・・・」と強く希望されたので、体力には全く自信がなかったにもかかわらず、また「ある程度負荷をかけてみてどんな結果になるか、様子を見てみたい」という気持ちもあって、あえて出向くことにした。日程は12時50分から17時まで組まれている。学校からは「体調に合わせて参加してください。いつ中断、終了してくださっても結構です」と言われたので、どこまで「仕事」を続けられるか試してみたのである。 その結果、①と②はどうにかこなすことができたかもしれない。授業は、校庭グランドでの「体育」だったが、テントの中で座って観ることができた。子どもたちは、指導者のねらい通り、精一杯活動し、自分の力を十分に発揮していると思った。いくつかの課題も指摘して、②までは終わったが・・・。③は15時45分から17時までの予定だったが、冒頭で10分程度の助言をして「途中退席」することになってしまった。疲労が限界にまで達したからである。 
 しばらく休憩の後、学校職員の自家用車でおよそ50分、自宅付近まで送ってもらった。家を出たのが11時30分、帰宅したのが16時50分、およそ5時間あまりの外出だったが、やはり相当に疲れた。18時に夕食後、まもなく就寝というありさまで、まことに情けない。途中、23時頃に目を覚ましたが、引き続き今日の5時まで「浅い睡眠」をとることができた。昨日の疲れが完全にとれたわけではないが、体温、血圧、脈拍に異変はないので、ひとまず「仕事」復帰への足がかりができたかもしれない。学校関係者の、きめ細かな御配慮に感謝申し上げる。(2018.9.11)