教訓Ⅶ・《革命をめざす人々へ》
夢と現実を見間違えてはならない。どこまで行っても、夢は夢、現実は現実である。革命とは、現実を変えることではない。現実を変えるのは経済であり、政治である。革命とは、夢を語ることである。だから、革命はむなしい。革命は泡のように消失する。革命は永久に続くが、永久に実現しない。そのことを踏まえて、革命をめざす人々に提言する。
一に、「一夫一婦制」を撤廃することである。「一夫一婦制」は、子孫の継承と私有財産の保有・相続を目的としている。そのことに拘泥する限り、人間は無意味な「生存競争」を繰り返し、自滅への道を辿るだけであろう。
二に、「多夫多妻制」のあり方を追求するべきである。そのことによって、私有財産の保有・相続という目的はおのずと消失し、自然(地球)の資源は、人類の共有財産となる。ただし、他の生物の生存権を侵してはならない。
三に、「母子関係」のあり方を追求することである。いうまでもなく、子は母から生まれる。父は出産することができない。授乳することもできない。したがって、その子を育てるのは、まず母である。それを妨げてはならない。母は出産後、3年間は育児に専念すべきである。
これらの提言は、決して実現することはない。夢は淡く現実は厳しいものである。革命をめざすことはよい。ただ、「連帯」「団結」などという虚妄な言葉に騙されて、他人を恨んだり、責めたりするような《愚》を犯してはならない。革命を裏切るのは、つねに自分自身(現実)であることを肝銘するべきである。思い当たることはないか。・・・。
以上、忠告する。
(2017.6.22)
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