梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

《私の教育「改革」基本法》

 「教育基本法」は平成18年(2007年)12月に改まったが、実際の「教育」そのものは、いっこうに改まる様子が見られない。そこで、私版「教育改革基本法」を以下の通り提言する。


《私の教育「改革」基本法》
第1条 すべて大人は子どもを「よい子」に育てなければならない。「よい子」とは「相手を大切にし、ともに助け合うことができる子」のことである。
第2条 家庭は、子どもの「安らぎの場」であり、のびのびと喜怒哀楽を表現できなければならない。「虐待」「放置」などで、子どもの安全が脅かされてはならない。
第3条 親は子どもを溺愛することによって愛着心を、盲従することによって自発性を、放任することによって自立心を、叱責することによって善悪の判断力を養い、場合によっては厳格な態度で社会の規律を教えなければならない。ただし、過度な期待、干渉、心配をしてはならない。
第4条 学校は、子どもの「生活の場」であり、何よりも友だちとの交流を推進しなければならない。ただし、過度な「競争」をさせてはならない。
第5条 学校教員は、子ども同士の「対立」「葛藤」を重視し、話し合い活動を通して、それを解決し、友情、絆の輪(和)を育てなければならない。
第6条 学校教員は、つねに子どもの成長・発達を的確に把握し、今後の課題を明らかにしなければならない。その作業は、子ども一人一人に即して行い、他の子どもと比較してはならない。
第7条 この基本法は、誰でも自由に改定できる。 
(2015.4.1)